握力でわかる!あなたの健康リスク!|サルコペニア・認知症・骨粗しょう症を防ぐ第一歩

「握力を測るだけで、未来の健康リスクがわかるって本当?」
  • サルコペニアや認知症、骨密度の低下…。
  • 意外と知られていない握力の重要性と、自宅でできる簡単チェック法をご紹介します。

「最近、ペットボトルのフタが開けにくくなっていませんか?」

困っている女性

それは、握力の低下サインかもしれません。
「自分の握力は、同年代と比べてどのくらい?」と考えたことはありますか?

実は、握力はサルコペニア(筋肉減少症)や認知症、骨粗しょう症といった
重大な健康リスクの“予兆”として、近年注目されています。

さらに、握力の低下の裏に、意外な病気が隠れていることも
この記事では、なぜ握力測定が大切なのか、そして簡単にできるチェック方法をご紹介します。
今日から「未来の健康管理」を始めましょう。

握力が示す健康リスクとは?

◆ 握力は“身体機能の総合評価項目”です

握力は、単なる“手の力”を測るだけではありません。
全身の健康状態を評価する、重要な身体機能の指標として世界中の医療現場で活用されています。

実際、日本老年医学会や世界の研究でも
「握力が弱い人は、死亡リスクが高くなる」ことが明らかになっています。
つまり、握力は未来の健康寿命を予測するバロメーターなのです。

握力計

◆ サルコペニア(筋肉減少症)

握力低下は、サルコペニア(筋肉減少症)のサインです。
これは、高齢者に多く見られる筋力低下や転倒リスクの増加を伴う症状で、早期発見で寝たきり予防に直結します。

【サルコペニアの目安】

  • ⚪︎男性:握力26kg未満
  • ⚪︎女性:握力18kg未満
高齢女性

◆ 認知機能の低下

近年の研究では、握力が弱い人ほど認知症のリスクが高いことも報告されています。

理由のひとつは、筋力を維持するには脳の働きが欠かせないためです。
特に前頭葉の機能低下は、握力の低下にもつながります。

また、握力が弱まると活動量が減り、脳への刺激も少なくなることで認知機能がさらに低下する「悪循環」も起きやすくなります。

つまり、握力は体力だけでなく“脳の健康”の指標でもあるのです。

◆ 骨密度の低下・ビタミンD不足

骨密度

ビタミンD不足が進むと、骨密度も低下しやすくなります。
握力が弱っている場合、骨がもろくなっているサインの可能性も。
転倒や骨折のリスクを防ぐためにも、握力チェックは大切です。

なぜ握力で健康状態がわかるのか?

年齢を重ねると、筋力はどうしても衰えやすくなります。
特に、手や指の筋肉は他の筋肉よりも早く弱くなりやすいことが知られています。

握力は、そうした筋力の衰えをいち早く反映する指標です。
握力は全身の筋肉量や体力の状態と比例するため、簡単に測れるにもかかわらず、健康状態を正確に把握できる方法として注目されています。

実際、日本でもサルコペニア(筋肉減少症)の診断基準として、握力測定が正式に採用されており、医療現場でも広く活用されています。

◆ 【参考】握力の目安数値(年齢別)

年齢 男性の目安 女性の目安
40代 40kg以上 27kg以上
50代 37kg以上 25kg以上
60代 35kg以上 22kg以上
70代 30kg以上 20kg以上

握力測定は健康管理の第一歩!

握力測定は、健康管理の最も簡単で効果的な方法です。
年に数回の測定を習慣化するだけで、体力低下のサインを早めにキャッチできます。

もし握力の数値が低かった場合は、生活習慣の見直しをおすすめします。

まずは、スクワットやウォーキングなどの軽い筋力トレーニングを取り入れてみましょう。
さらに、タンパク質やビタミンDを意識した食事を心がけることも大切です。

そして、必要に応じて医療機関に相談し、専門的なアドバイスを受けることも検討してみてください。

ウォーキング

まとめ

握力測定は、未来の健康を守るためのセルフ健康投資です。
握るだけで、筋力、認知機能、骨の健康、死亡リスクまでわかるシンプルな方法です。

まずは、自分の握力をチェックすることから始めてみませんか?
今日のあなたの行動が、10年後の健康を左右するかもしれません。