コラム
【妊娠初期に大切】子宮内膜を厚く・安定的に保つ生活習慣と栄養サポート
妊娠初期は、赤ちゃんが子宮内膜に着床し、成長を始めるとても大切な時期です。この内膜がしっかり厚く、栄養豊富で安定していることで、妊娠の継続に良い影響を与えるとされています。
この記事では、「子宮内膜を厚く・安定的に保つための生活習慣と栄養サポート」について、今日からできる具体的な方法をわかりやすく解説します。
【温活】体を温めて血流を促進する
子宮内膜に栄養と酸素を届けるためには、「血流の良さ」が大きなカギを握ります。冷えは内膜への血流を滞らせ、着床環境に悪影響を及ぼすことも。

温め習慣の例
- 腹巻き・靴下・湯たんぽなどで骨盤周囲を温める
- 38〜40℃の半身浴を15〜20分(毎日 or 週3回)
- 足湯で末端から血流促進
- 骨盤まわりの軽いストレッチやヨガで血流アップ
【栄養】内膜を育てる食材と摂取ポイント
子宮内膜はホルモンと血流に大きく影響されるため、栄養バランスの良い食事が不可欠です。以下の栄養素を意識して摂りましょう。
栄養素 | 働き | 多く含まれる食品 | 摂取のポイント |
---|---|---|---|
ビタミンE | 血流改善・抗酸化 | ナッツ類、アボカド、かぼちゃ | 熱に弱いため生食がおすすめ |
鉄分 | 内膜への酸素供給 | レバー、赤身肉、あさり、ひじき | ビタミンCと一緒に摂ると吸収UP |
亜鉛 | ホルモン調整 | 牡蠣、ナッツ、卵、豆類 | 加熱により減少するため注意 |
オメガ3脂肪酸 | ホルモン合成・炎症抑制 | 青魚(サバ・イワシ)、亜麻仁油 | 酸化しやすいので早めに使う |
ビタミンC | 鉄吸収促進・血管強化 | 柑橘類、ブロッコリー、ピーマン | 毎食に少量ずつ取り入れると◎ |
【メンタルケア】ストレスを溜めない
強いストレスは自律神経やホルモン分泌を乱し、内膜の成長にも悪影響を与えることがあります。
ストレス軽減におすすめ
- 7〜8時間の十分な睡眠
- アロマ、呼吸法、瞑想などで心を整える
- 軽いウォーキングやヨガで気分転換

【控えるべき】カフェイン・アルコール
妊娠初期は、ホルモンバランスの安定が最優先。カフェインやアルコールは血管収縮やホルモンに影響を及ぼす可能性があるため、できるだけ控えましょう。
【運動】安静にしすぎることのリスク
妊娠中は安静が大切とされますが、身体を動かさない状態が続くと、以下のようなリスクやデメリットがあります。
1. 筋力・体力の低下
- 長期間動かないと下肢筋力や持久力が低下し、出産時の体力不足につながる可能性があります。
- 特に高齢出産や双子妊娠では、安静が必要な場合もありますが、過度な静養は逆効果になることも。
2. 血栓症のリスク増加
- 動かない時間が長くなると、血流が滞り静脈血栓(エコノミークラス症候群)のリスクが上がります。
- 妊娠中はもともと血が固まりやすくなっているため、軽いストレッチや足の運動は非常に重要です。
3. 便秘やむくみの悪化
- 運動不足は腸の動きの低下を招き、便秘になりやすくなります。
- また、下肢のむくみや静脈瘤が悪化するケースもあります。
4. 精神的ストレス・不安の増加
- ずっと家にこもっていると、気分が落ち込みやすくなり、マタニティブルーや産前うつの一因になることも。
- 軽い外出や運動は、セロトニンの分泌を促し、ストレス軽減にもつながります。
5. 出産や産後の回復が遅れる
体を使っていない状態での出産は、分娩時間が長引いたり、回復が遅れるリスクが高くなります。産後の骨盤ケアにも影響するため、適度な運動は産後リカバリーにも効果的です。
6. 適度な体の動かし方
- 毎日のウォーキング(20〜30分)
- マタニティヨガでリラックス&血流アップ
激しい運動はNGですが、軽めの運動は血流促進や代謝の維持に役立ちます。
医師の指示で「絶対安静」が必要な場合を除き、日常的な生活動作や軽いエクササイズを取り入れるのが望ましいです。
妊娠週数や体調に応じて、メディカルジャパンの不妊リハビリテーション専門士に相談しながら進めましょう。

【サプリメント】医師の指導で補助
必要に応じて、医師や栄養士と相談しながらサプリを取り入れましょう。
- 葉酸(400μg/日):妊娠初期の必須栄養素
- 鉄・ビタミンD:血液検査の数値に応じて補充
【やさしいケア】子宮・骨盤まわりへのアプローチ
- 鍼灸:妊娠判明後は必ず妊活・マタニティ専門院を利用
- マッサージ:手足やお腹の軽いタッチで血流を促進(専門家の指導下で)
妊娠初期における子宮内膜の安定は、将来の赤ちゃんのための大切な準備です。
「冷え対策・栄養・ストレスケア・適度な運動・必要なサプリメント」など、できることから少しずつ取り入れて、赤ちゃんを迎えるための土台づくりをしていきましょう。
