【健康コラム】肩こりの原因は”巻き肩”にあった!巻き肩の要因(筋肉)の解剖学的解説と改善方法を紹介

デジタル機器が発達した現在、スマホやパソコンの使用時間は、平均3時間以上と言われています。仕事上使用する方は10〜12時間という場合も少なくないかと思います。
眼精疲労や視力低下は長年問題視されていますが、今特に注意されているのは姿勢変化です。テクノロジーの変化に合わせて未来の私たちの体も変化していくと様々な研究者によって注意喚起されています。

今回は、ストレートネックに並び問題視されている巻き肩について紹介します。

記事内容
  • 1.巻き肩とは?
  • 2.巻き肩改善方法
  • 3.自身で治せない場合の対処法
  • 4.当院ができるサポート
  • 5.巻き肩に関するよくある質問
  • 6.まとめ

1.巻き肩とは

巻き肩とは、肩甲骨の周りの筋肉や姿勢の問題に起因する状態で、肩が前に出てしまう姿勢のことを指します。この際、同時に顔も前に出てストレートネックを併発したり、背骨が曲がり猫背になることが多くあります。

①巻き肩による身体への悪影響

この状態は、日常生活に様々な悪影響を及ぼす可能性があります。例えば、巻き肩が慢性的に続くと、次のような問題が生じることがあります。

○肩こり
巻き肩の状態では、肩の筋肉が緊張し、血流が悪化します。これが肩こりの原因となります。

○頭痛
巻き肩が進行すると、首や背中の筋肉も影響を受け、頭痛が起こることがあります。

○姿勢の悪化
巻き肩は姿勢を崩しやすくします。長期間続くと、背中が丸まり、腰痛や背中の痛みが生じることがあります。

②原因

巻き肩の主な原因は、肩甲骨周りの筋肉の不均衡と姿勢の問題です。
以下は、巻き肩の原因として考えられる要因です。

❶姿勢不良による過度な緊張
長時間のデスクワークやスマートフォンの使用など、画面に向かって顔・肩が無意識のうちに近づいていることがあります。また、この姿勢を維持しようと脳は筋肉を緊張させるよう指示します。スマホやデスクワークの際にこの動作を継続した場合、脳がその状態を習慣化させ、慢性的な姿勢不良になってしまいます。

❷筋力低下と柔軟性低下
巻き肩の場合は胸と背中の筋力バランスが関係します。

2. 巻き肩改善方法

①知識編

先ほどお話ししたように、巻き肩は姿勢不良が大きな要因と考えられます。

巻き肩になる要因の筋肉としては、

❶大胸筋の柔軟性の低下
❷僧帽筋などの背面の筋力低下

があります。

姿勢改善は、意識のみで治そうとすると筋肉がさらに緊張し、コリや痛みが出てしまうということが多くあります。姿勢改善のステップとしては、現在の姿勢不良状態を見て、収縮している筋肉と伸長している筋肉のバランスをトレーニングで改善してあげることで、無理なく正しい姿勢を作れるようになります。

巻き肩を改善するためには、まず正しい知識を持つことが重要です。

②実践編

①巻き肩改善ストレッチ
大胸筋ストレッチ❶

大胸筋ストレッチ❷

大胸筋の柔軟性UPを目的とした2つのアプローチを紹介します。
今回の動画も当院の国家資格を取得した臨床家による指導ですので安全度の高いものになります。
2分以内にできるストレッチなので、朝や入浴後などルーティンとして生活に取り入れてみましょう。

②デスクワークの姿勢改善
デスクワークにおける姿勢指導

血行不良を起こしにくい正しい姿勢にチャレンジしてみましょう!

③スマホ使用の際の姿勢
スマホを使用する際は、画面を目の前の高さまで持ってきましょう。顔を下に向けがちですが、端末の位置をかいることで、楽な姿勢のまま操作することができます。

3. 自身で治せない場合の対処法

自身で巻き肩を改善できない場合、専門家の助けを求めることが重要です。

ー鍼灸ー
鍼灸院での施術は、筋肉の緊張を和らげ、巻き肩の症状を改善するのに役立ちます。

ー整骨院ー
整骨院では、姿勢の調整やマッサージを通じて巻き肩の痛みを軽減できます。

ートレーニング・リハビリー
専門のトレーナーやリハビリテーションセンターで、適切なトレーニングを行います。

4. 当院ができるサポート

当院はオーダーメイド治療を実施しています。
患者さんの症状のカウンセリングから、AIと国家資格保持臨床家による姿勢評価、体の状態を見極めた上で適切な手技を行い、痛みなどの強う症状がある場合は専門的な医療機器も使用することできます。治療による回復状態を見て、再発予防のためにトレーニングやリハビリ、ホームワーク指導を行います。

慢性的でなかなか改善しない症状は当院にお任せください。

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5. 巻き肩に関するよくある質問

Q1: 左右の巻き肩の違いはありますか?
左右の巻き肩に違いがあることがあります。一方の肩の筋肉がもう一方よりも強化されたり、姿勢の偏りが左右で異なることが巻き肩の特徴です。治療やトレーニングプランは、個々の症状に合わせて調整されるべきです。

Q2: 巻き肩を予防するための方法はありますか?
巻き肩を予防するためには、以下の方法が役立ちます。
正しい姿勢:日常生活で正しい姿勢を保つことが大切です。
休憩:長時間のデスクワークなどでは、定期的に休憩を取り、姿勢を正す習慣をつけましょう。
適切なエクササイズ:筋力トレーニングやストレッチを積極的に行い、筋肉のバランスを保ちましょう。

6.まとめ

巻き肩は肩こりや姿勢の悪化など、さまざまな身体への悪影響をもたらす状態です。しかし、正しい知識と適切なケアを通じて、改善できる可能性があります。自身での対策が難しい場合、専門家のサポートを受けることが大切です。当院では、巻き肩に特化した治療とサポートを提供しており、患者の健康と快適な生活の回復を支援します。

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前田 智世